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ローマ帝政時代、キリスト教弾圧の手先となって働いていた貴族のマーセラス(リチャード・バートン)は、キリスト処刑の際に聖衣に触れたことから神の愛に目覚め、やがて恋人のダイアナ姫(ジーン・シモンズ)とともにローマ皇帝の意に逆らうようになり…。 聖書に基づいたロイド・C・ダグラスのベストセラー小説を名匠ヘンリー・コスタ監督のメガホンで映画化した宗教映画。本作が映画史上重要なのは、これがシネマスコープ方式の劇映画第1作であるということであり、初めて横長(当時は縦横比1:2・55)の大画面に触れた観客(日本では東京有楽座と大阪南街劇場の2館で上映)は、映画の出来云々を超えてその迫力に圧倒されたと言われている。特に群集シーンなどスペクタクル描写に横長画面は圧倒的効果をもたらし、以後、現在まで至る超大作映画にワイドサイズは不可欠なものとなっていくが、本作はそのきっかけともなった記念碑的作品なのである。(増當竜也)

